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フィリピン世界遺産の旅3 パオアイ教会

フィリピン世界遺産の旅3  パオアイ教会   2/29イロコスノルテ州の州都ラオアグ(Laoag)より、車で約20分のパオアイ(paoay)は,小さな静かな田舎町。昔ながらの家の窓にはカピス貝が埋め込まれ、旧き時代にタイムスリップしたかのような気持ちにさせてくれます。

町の中心に威風堂々とした姿で建造されているのが、パオアイ教会(Paoay Church)、正式名はサン・アウグスティン教会(Saint Augustine Church)です。

1993年に「フィリピンバロック様式の教会群 Baroque Churches of the Philippines 」として他の3つの教会(マニラのサン・アウグスティン教会、サンタ・マリアのアスンシオン教会、ミアガオのビリャヌエバ教会)と共に、ユネスコの世界遺産に登録されました。

 

                      ベストショットポイントからの全景


現在の教会と鐘楼は、1710年に完成したといわれています。建物は加工サンゴとレンガつくり。苔むした肌合いで武骨な印象の写真がwebで紹介されていますが、最近の改修で白く塗り替えられたおかげで、印象は一変。青空のもと、聖堂はくっきりと真っ白に輝き、非常に美しく感じました。

教会を望む広場にはベストショットポイントの位置に石が置かれ、そこに足を置いて撮影すると、PAOAYの文字と全景を上手に撮影ができます。

 

私たちも記念撮影。
教会を地震から守る控え壁・バットレス(buttress)

屋根の重みが主壁にかかるのを緩和、補佐するための巨大なバットレス(控え壁)が印象的です。バットレスは聖堂の両側面と背面をぐるりとしっかり支えています。かつて教会は茅葺屋根だったそうですが、現在はトタン製で、木組みの梁で斜めに張り出しています。

3重構造の鐘楼は、地震の少ない地域と比較すると上に行くに従い狭くなっています。また、地震によって鐘楼の落下時の被害を避けるために、教会と離れた場所に立っているのも見逃せません。地震や台風が多いフィリピンならではの自然災害に適応する必要によって工夫が重ねられ、「地震バロック」と呼ばれるスタイルを確立しました。

フィリピンのバロック様式の教会群は、いずれも16世紀末から18世紀にかけて建てられたといわれます。布教活動の拠点であると同時に、海賊や侵略者、異教徒に向き合う要塞としての役割も備えていたそうです。このパオアイ教会も要塞といってもよいほどの重厚な造りです。
第二次世界大戦の日本占領中には、左の鐘楼は、フィリピンのゲリラによって日本軍を見張るための拠点として使われたそうです。また、一時は日本軍の弾薬庫としても使われたといわれます。

                   パオアイ教会の内部

フィリピンでは国民の約9割がキリスト教徒です(カトリックとプロテスタント他)。このローマカトリック教会でも、敬虔な信者の方々が祈りを捧げていました。私たちもキャンドルを奉納し、旅の安全を祈念しました。また、この土地で繰り広げられた第二次世界大戦の戦禍で犠牲になった多くの人々にも祈りを捧げました。

 

白いブーゲンビリアと教会。夕暮れ時の教会は風情があって写真撮影におススメです。

歴史の重みを感じさせるようなたたずまいは、クリスチャンではない私たちも敬虔な気持ちにさせてくれました。・イロコスの旅 400年前の奇跡ー禁教令の長崎から北ルソンに流れついた聖母像 
 に続く・・・・
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