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REPORT⑥ フィリピンの生産者を訪ねて パナイ島 バリュウリーフのかごバック その1

パクパクの人気商品、バリュウリーフ(Bariw Leaves)のかごバッグはアクラン州ナバス(Nabas)の特産品です。州都カリボから西に車で約1時間ほどの農村地帯を訪ねました(2/2)。

ナバスには、バリュウの木が多く自生し、栽培もされています。葉が長く強靭なので、スペイン統治以前の古くからからマット、帽子、バック゜などが編まれてきました。まちが誇りにしている地場産業であり、農村地帯の女性たちの貴重な現金収入となっています。年に一度(5/12-15)、Bariw Festival (お祭り)も開かれ、多くの観光客が訪れるそうです。
バリュウの木は2-20メートルに育ちます。力強く根を張り巡らせて株分かれしていくたくましい植物で、スーパー台風の被害も比較的少なくてすんだそうです。長い葉っぱが特徴で、低木の若い葉は色が薄く柔らかく、屋根より高く伸びた古木の葉は、厚く堅いけれど、飴色になり艶があります。古い葉で編み上げたバッグは、レザー(革)のように美しく丈夫です。
 
 
二つのグループの約30人がウスワグ財団の仕事を受けてかごバッグ作りをしています。編み手の女性たちは、みな農家で、農作業の合間に自宅で内職をしています。
彼女たちの大切な現金収入になっています。
約10人のメンバーが実演しながら、いろいろなお話を聞かせてくれました。
 
代々継承してきた伝統の技法を女性たちに指導しているすぐれたリーダーのロリータさん、81歳!
現在も現役で、彼女しか編めない商品もいくつかあります。きっちりと美しく編み上げるのは難しく、高い品質が保たれているのは、彼女の意識の高さの現れです。ロリータさんは、ウスワグが開催したコミュニティ組織化のトレーニングに参加したのがきっかけで、フェアトレードの商品作りを始めたそうです。15年のベテランです。

 

製作工程 材料作り・・・

バッグ一つを作るためには、最低でもこのひと株くらい、20-30本の葉っぱが必要です。
①バリュウの葉を刈り取り、刺(トゲ)を取り除く 
バリュウの葉には、鋭いトゲが両端と裏の中央、計3本びっしりとついているので、
ナイフで取り除きます。  動画 3秒 ↓ (PCでご覧ください)
 
 
 ②トゲを取り除いた緑の葉を干して乾燥させます。期間は天候にもよりますが、1か月くらい。
 
③乾燥させた葉は堅いので、束ねて、木槌でたたいて柔らかくします。これは、かなりの力仕事ですが、このグループでは、女性たちが全部こなしているそうです。革をなめすようにたたいて柔らかくした葉は、とてもしなやかになり、美しい艶が出ます。ここまで仕上げるのは、重労働でベテランの力加減が必要ですが、バッグの仕上がりを左右する大事な工程です。1本ずつ巻いてロールの形で納品します。

 
                                               動画 87秒↓
  

 
 

 



④たたいて柔らかくした葉を手作りのカッターで1/4インチ幅にカットします。シュッシュッと手際よくカットしていきます。

                 動画 23秒↓

かごバッグを編むための材料作りだけでも1か月以上かかります。地場材料&オーガニック100%。薬品等一切使用しないので、カビないように、葉をきちんと干し上げたり、保管にも気を使っています。バッグ製作も乾季が適しているとのことでした。

これで材料(Material)の準備が整いました。
次回は、編む作業(Weaving )のご紹介です・・・

スーパー台風(2013.11)の通り道となったアクラン州。
暴風雨により植物がなぎ倒されほぼ全滅し、
昨年はバリュウのバッグもお届けできませんでした。
災害から1年4ヶ月たち、少しずつ復興中です。
アクランの女性たちの復興を応援してください!!

   

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