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REPORT⑦ フィリピンの生産者を訪ねて パナイ島 バリュウリーフのかごバッグ その2

前回に引き続き、バリュウリーフ(Bariw leaves)のかごバッグの製作工程についてご紹介します。

製作はアクラン州ナバスの農村の女性グループ。ウスワグ財団と15年間いっしょに仕事をしています。
厳しく検品するのが、リーダーのロリータさん。81歳の現役です。本体から持ち手を編み上げる技法や
まっすぐ仕上げるランチョンマットは彼女しか編めないそうです。

葉の収穫→刺(トゲ)の処理→天日干し→叩いて柔らかくし、ツヤを出す→1/4インチ幅にカット。ここまで1ヶ月以上かけて材料の準備をしてから、葉っぱを編み上げる作業に入ります。

⑤底の部分から編みはじめます。葉は2枚重ねて扱います。

グループNo.2の若手の40代のリーダー、グロリアさん。ロリータさんから技術を継承しています。

↓ 動画です 90秒

 

底の部分がこのように編まれていきます

⑥型に合わせて網目を調整
私たちの注文のバッグのサイズの指定は1センチ単位。きっちり編み上げないと寸法通りにしあがりません。かなり力のいる作業なので、美しい均等な網目の仕上がりにはいつも感心していました。その謎が解けました! 彼女たちは、バッグのサイズに合わせて木箱(型箱?)を作り、仕上げていました。注文サイズごとに型箱を製作するのは、ロリータさんの息子さんの担当だそうです。

 
↓ 動画です 47秒
 
 
型に沿って、ゆるみなく網目を整えながら編んでいきます。力仕事でもあります。
一目一目編む仕事は根気と忍耐力が必要。 彼女たちは農作業や家事の合間に
自宅で材料を準備したり、かごを編んで、
週に一度、作業に見合ったお給金を受け取ります。
 
美しく編みあがったバッグの本体。
ゆがみない端正な仕上がりは、女性たちの技術の高さのあらわれです。
女性たちは製作に誇りをもち、ウスワグ財団の国際基準を求める厳しい注文にもみごとに応え、
妥協なく品質向上を目指していることがわかり、感動しました。
労をいとわぬひとつひとつの丁寧な工程が美しい製品につながっていることを実感。

お客様にもしっかりと手仕事の素晴らしさをお伝えしながらバッグを販売したいと思います。
 

 

バリュウリーフのバッグは、4月から販売を再開いたします!
 スーパー台風の災害から1年4ヶ月。
復興中のアクランの女性たちを応援してください!!

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