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PRODUCTS かごバックとボラカイ島リゾート閉鎖

この夏はすさまじい猛暑に加え、大災害の連続で心の休まることのない日々でした。被災地のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。地震も水害も簡単には生活は復旧せずどれほどたくさんの方が今もつらい状態におかれていることでしょうか。政府には、まずは災害復旧に全力で取り組んでほしいです。私たちもできることをやっていきたいと思います。

さて、フィリピン・パナイ島の私たちのパートナー団体も2013年にスーパー台風で壊滅的な被害を受けましたが、ようやく自然環境も回復しつつあります。私たちは今年はとくに、伝統のオーガニックのバリュウリーフのかごバックの販売支援に力をいれました。おかげさまでとても好評で、ファンも増え、ありがたく思っています。

 
シンプルで洋服にも合わせやすいオーガニックのかごバッグ。
パナイ島の伝統工芸です。自生するヤシに似た木「バリュウ」の長い葉を材料にしています。
強靭な葉が特徴で、天日干しし、何度も木槌でたたいてつやを出してから用います。

パナイ島のすぐ近くの世界的リゾート、美しい白い砂浜が続くボラカイ島。小さな島にいまや年間200万人の人が訪れるようになっています。実はこの「リゾートマーケット(市場)」が、かごバックの大きな販路となり、復興の大きな追い風になっていました。フェアトレードに頼らなくても、内需拡大で潤い、理想的だなあと思っていました。

ところが、乱開発やごみの増加、下水道の不備で海の汚染がすすみ、ドゥテルテ大統領が4月に突然、島の半年間の閉鎖を宣言。私たちのパートナーも販路を失い、仕事が激減。しかし、環境問題も待ったなしなので、美しい自然を守るための試練だととらえているとのことでした。まずは、下水道整備やごみ問題が改善され、島民の意識改革が進みますように。

先日はテレビ(未来世紀ジパング9/12)でプラスチックごみ問題を取り上げていました。世界ではなんと35年間でプラごみが6倍に増えているとか。海のプラごみの9割は、川(大河)から流れてくるとのこと。ショックだったデータは、使い捨てプラごみの発生率は、1位アメリカ、2位日本、3位EU。そしてこの数字に比例するように、日本近海のマイクロプラスチック浮遊濃度は世界と比べて27倍も高いそうです(理由はまだ不明)。

このデータは頭をなぐられたような衝撃でした。たとえば行政のごみ回収が不十分なフィリピンに比べて、日本はプラごみの回収もリサイクルもそれなりにうまくいっているから大丈夫、と感じていたからです。技術も進んでいるし環境先進国??と思いながら、レジ袋を一人当たり年間300枚も消費しているという日本の私たち。新技術の開発を待つだけでなく、まずは大量消費生活を改めなくては取り返しがつかないことになります。環境後進国になってしまう前に。

インドでは2022年までに、使い捨てプラスチックの使用を全面禁止するそうです。マニラでは5年前の2013年にはマカティ市長が使い捨てプラスチックの使用禁止を宣言しましたが、これは非常事態下の英断だったわけです。世界は海でつながっていて、プラスチックごみの環境汚染は想像以上に進んでいます。目で見えにくいだけに、とても深刻です。みんなで取り組む世界共通の喫緊の課題だと痛感しました。

PS. 台風22号が、9/15にフィリピンルソン島北部に上陸、今回も最強の勢力をもつスーパー台風となりました。山岳地帯の土砂崩れ等の甚大な災害が明らかになりつつあります。まずは被災地の皆様にお見舞い申し上げます。

 

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