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REPORT フェアトレードショップ「地球村」@ソウル市庁舎B1F

ソウル市庁舎の地下にあるフェアトレードショップ「地球村」を訪問しました。新市庁舎は2012年に完成、まだ新しい施設です。パク・ウォンスン ソウル市長は、2013年にフェアトレードシティをめざすことを宣言、ソウルのいたるところでフェアトレードにふれることができるインフラネットワークづくりをすすめています。

赤ずきんちやんとソウルへやってきました。景福宮の美しい庭園。香遠亭と北漢山。韓国の歴史を知らないことは、日本の近現代史を知らないことなのだなあと痛感・・・。

地球村ショップは、市民に向けてフェアトレードに関する情報発信を行い、体験・教育プログラムにも力を入れているそうです。洋服などは韓国人デザイナーが商品開発しています。壁面の棚にはFTの食品がずらりと並んでいて、気軽に買うことができます。コーヒー、紅茶、チョコレート、オリーブオイル、マスコバド糖・・・。カフェが併設されていて、多くの市民グループがFTコーヒーを片手ににぎやかに打ち合わせをしていました。まずは市役所や公共機関でFT製品を使うように奨励されています。

ショップ担当の笑顔の素敵なリーさん。手織りの商品は売れ行き好調とか。ショップの母体である組織フェアトレードコリアは2005年に活動を開始。
昨年春に日本で開催された「フェアトレード国際シンポジウム」に参加した時、ソウルとインチョンが2016年にFTシティをめざして、官民が一緒にキャンペーンを行っているという報告を聞き、そのスピード感には驚きました。行政が動くことで、条例など制度的な準備を整えることができます。そして、企業や経済界、学校、寺、教会など幅広い層を巻き込むことができます。すでにFTの認知度も85%で、日本よりも高い。啓発イベントにも20万人の市民が参加したとか。FTシティ認証へ向けてがんばってほしいです。
(日本では熊本市に次いで、今年は名古屋市がFTシティに認定されました)
パク・ソウル市長は、弁護士であり、社会活動家であり、エシカル活動家。市民活動の草分け的リーダーであり、2006年にには韓国の民主主義に貢献したとして「マグサイサイ賞」を受賞しています。韓国で初めてリサイクルショップを運営、100店舗以上の組織に育て上げました。フェアトレードコーヒーの輸入やカフェの立ち上げにもかかわり、現在も積極的な助成を行っているそうです。
東京と同じ1000万人都市ソウルですが、パク市長は市民参加型の行政を掲げ、福祉や環境、再生エネルギーに力を入れ、国際的な倫理的都市をめざすという明確な目標も示して市民を引っ張っているようです。
そのほか、彼の仕事で驚いたのは、市役所の非正規雇用者1000人を正規雇用に転換したこと。さらに現在は関係機関の3000人の正規雇用への転換をすすめているのだそうです。役所の非正規雇用は、日本でも大きな問題になっています。お国柄が違うといえ、台所事情が厳しいのはどこも同じ。役所だからこそ、正規雇用への転換はやればできることなのだ・・・と目からウロコが落ちました。
 
 

横から見たソウル市庁舎。Wave:津波にたとえられるユニークな流線型デザイン。ガラス張りの庁舎ですが、一歩中に入ると前面にグリーンに覆われた大壁面がぐるりと設置されています。緑あふれる空間は市民の憩いの場所となっていました。

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