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REPORT③ フィリピンの生産者を訪ねて パナイ島 アバカ(マニラ麻)のスリッパの巻②

アバカ麻の「アンキットレース」のスリッパ製作過程の続きです。

ウスワグ財団のメンバーとして、スリッパを編んでいるのは、パナイ島アクラン州カリボ郊外の農村地帯に暮らす女性たちのグループです。スリッパ作りは代々、母から娘へと受け継がれてきました。みなさんの笑顔が素敵・・・。

               ④スリッパの甲部分(Upper)を作る。

パナイ島伝統の美しいアンキット編みです。夜明けの太陽(Sun birth)がモチーフのおめでたいデザイン。アクランの人たちは麻素材の美しさを表現できるこのデザインを愛し、伝統工芸として大切に継承しています。

釘で両端など7箇所を固定して、口と両手を上手に使いながら結び編みをしていきます。
村でスリッパ製作にかかわるのは30人ほどですが、アンキット編みを美しく仕上げられるのは、
ベテランのブロンディアさんとベリカさんの二人だけ。
その二人でも、一日で2枚(1足分)編むのが限度とのことでした。
私たちのリクエストで、デザインに紺色(M)と緑色(L)のドット(結び)を入れてもらっています。

 

⑤スリッパの甲部分のアンキッツト編みパーツをソールに縫い付ける

 
 甲部分の縫い付けは最大のポイント。5ミリ違うとゆるゆるのスリッパになってしまいます。
そこで、パクパクでは、履き口、中央、つま先口部分の寸法をミリ単位で細かく指定しています。
10年前のスタート当時は返品の山でしたが、お互いの試行錯誤でサイズも安定。
彼女たちは木を削って、パクパクサイズの足型を製作したのでした。
ソールに木型を乗せ、甲部分を当ててサイズ調節し、
ジャストサイズの縫い付けができるようになりました。
いつもきっちりと仕上げてくれてありがとうございます!!
 

⑥アバカ麻のソール2枚に、重ねた底板を挟んで縫い合わせて完成!

最後の力仕事。ガッチリと縫い合わせないと内部の底板が浮いてしまいます。
 
この美しいアンキットレースのスリッパは、糸作りから成型まで、女性たちの丹念な手仕事で
作られています。仕上げるだけでも、一日一足がやっとというお話。
いくつもの細かな工程を経て、膨大な時間をかけてできあがるスリッパに、
深く感動させられました。
 
今年もひとりでも多くの人にこの作り手の心のこもったスリッパを手に取っていただき、
履き心地を楽しんでいただきたいです。
 
今年度は4月から販売開始予定です。
スーパ台風の災害から1年4ヶ月。復興中のアクランの女性たちを応援してください!!
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

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