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フィリピン伝統織物コミュニティを支援 La Bon Vie (ラ・ボンビー)

“La Bon Vie”はイナベル織のブランド

長年織物コミュニティを支援している社会起業家のディナ・ボネヴィーさん(Dina Bonnevie Savellano氏 @dinabonnevie )が代表をつとめるブランドが、ラ・ボンビー(La Bonne Vie  @labonnevie.ph )です。彼女の名前にちなんだラ・ボンビーは、フランス語で”The Good Life=よき生活”という意味です。

ディナさんはフィリピンの有名女優ですが、夫が南イロコス州知事をつとめていたこともあり、衰退しつつあるルソン島北部イロコス州の伝統織物(総称: イナベル)の復興と継承のために、10年前に織元を支援する活動を始めました。

以前からラ・ボンビーは販売会やバザーに出店していて、私たちも布を購入させていただいたことがありました。美しい織物のラインアップが素晴らしく、一度ケソン市のショールームに伺いたいと思っていました。今回念願がかない、オフィスに伺うことができました (2023年7月14日)。

ディナさんもミーティングの時間をとってくださるとのことで、お話を伺えるのを楽しみにしていましたが、当日朝、急用が入ったので延期できないかとの連絡が入りました。私たちは帰国も迫っていたので予定変更はできず、予定どおりショールームに伺いました。ディナさんには残念ながらお会いできませんでしたが、姪のマイカ(Myka)さんにお話をいろいろと伺うことができました😊

 

等身大のディナさんのパネルと姪のマイカさん。

 

まず、姪のマイカさんに私たちから献本。「フィリピンですでに失われた布つなぎの伝統技法(渡辺敬子著)」の英語版です。技法を再現したブローチもプレゼント。マイカさんは、若いですが、伝統織物について幅広い知識をお持ちのようでした。本を見ながら、このすたれた技術の難しさやすばらしさは知っていて、自分たちもトライしようと思ったが、買い手がいないことがわかりあきらめたとのこと。伝統技法の記録を喜んでくださいました。

「若い人たちはこうした難しい技法はもちろんのこと、手のかかる伝統織物に携わるよりも、オフィスで働くことを好んでいます」マイカさんのひとことは、現代の風潮を言い当てています。

現在、ラ・ボンビーは、ディナさんとマイカさん、そしてスタッフ3人の計5人で運営され、イベントなどに活発に参加されてイナベル織の魅力を伝えているとのことでした。

マイカさんとスタッフ

 

伝統織物の職人たちによりよい生活を

 

伝統織物の継承には、職人へのふさわしい評価や、労働に見合った持続可能な収入を得られることが何よりも大切です。それにはまず市場開拓が必要とのことで、ディナさんは長年先頭に立ち、精力的にイベントに参加し、販売と広報・普及活動を行ってきました。✨️ 女優として知名度が高いことや資本力があることは想像されますが、織り手を長く支え続けることは並大抵のことではありません。

ラ・ボンビーのウェブサイトには、その試行錯誤の苦労が綴られています。

たとえば、ディナさんの営業や品質向上の努力の結果、多くのお店のバイヤーを獲得してマーケットを広げることができましたが、今度は納期が守れないという問題にぶつかります。織り職人の多くは高齢のため、毎日織ることができないのです。また、各職人のデザインの図面は、頭の中に記憶されているため、同じデザインを他の人が織ることができません。織り始めるための織機の糸掛けの準備だけでも5日かかり想像以上の時間が必要です。その解決策の一つとして、織機ごとに製品のデザインを指定して、同じデザインの製品を糸を追加するだけで織れるようにしたとのこと。

ディナさんは、その困難さに何度も活動をやめようと思ったそうですが、「伝統芸術を継承する素晴らしい職人たちによりよい生活をもたらしたい」という当初のビジョンに立ち返ることで新たに力を与えられたといいます。とくに、パンデミックという大きな危機にも直面しましたが、職人の生活のために、過剰在庫になるまで仕入れを続け、困難な時期にもオーストラリアや米国で新たな市場を開拓できたそうです。

彼女の長年の奮闘で、衰退の一途だったイナベル織が息を吹き返し、職人たちの生活が確実に向上したことを知りました。

ウェブサイトには「私たちの夢」として、「手織りが過去のものではなく、新たな芸術文化の表現の手段となることを願っています」書かれています。

 

布に織り込まれたイロコスの人々の豊かな文化と歴史

 

ラ・ボンビーのウェブサイトやインスタには、美しいイナベル織の製品がたくさん紹介されており、購入もできますので、ぜひご覧ください。

www.labonbie.myshopify.com

布の模様には、”STAR LIGHT”, ” STAR FLOWER &JASMINE”, “BIG LEAVES”, “THE RIVER FROG”・・・・などタイトルが付けられているので、デザインとタイトルを見ながらイロコスの人々の暮らしへの想像をふくらませ、勉強させていただいています。外国人の私たちも模様の意味が分かると織り手の思いに寄り添うことができます。ディナさんも模様の背景にある意味や技法を記録する専門の博物館を作る構想を温めていらっしゃるようです。

 

ショールームにはやさしい色合いと可愛らしいデザインの織物が多く、日本人好みです。

 

私たちは、今回は価格的にも手ごろで日本の家庭でも使いやすいプレースマットやクッションカバー等を仕入れました。

 

★イロコス料理のレストランに併設されているショールーム

ラ・ボンビーのイナベル織の商品は、イロコス料理を提供するレストラン“Victoriano’s”(ケソン市)でも展示販売されています。1Fの入口近くにはテーブルウェアコーナー、2Fには素敵なショールームがあり、ホームウエア製品や生地の量り売りなどをしてくれます。イロコス地方のお料理とイナベル織を楽しんでその地方文化にふれることができる素敵な場所です。次回は、私たちもイロコス料理を楽しんでみたいと思います。

レストラン2Fのショールーム。クッションカバーやベッドカバーなどのインテリア製品がディスプレイされています。

生地の量り売りもしています。

 

以上

 

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