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フェアトレードむさしのオンラインイベントに参加して 2021/9/29

「フェアトレードむさしの」が開催したオンラインイベントに参加しました。フェアトレードむさしのは武蔵野市でフェアトレードタウンを目指して活動している団体です。9月のテーマは「地域」。今回のテーマは「地域にねざしたフェアトレード」です。

第一部ではフェアトレードタウン世田谷推進委員会(FTTS)の取り組み  第2部は武蔵野市でSDGsを推進する企業「文伸」が紹介されました。

第一部 フェアトレードタウン世田谷推進委員会(FTTS)の取り組み

第一部のFTTSの取り組みについては、運営委員の田中理帆さんと見城佐知子さんが登壇しました。今、FTTSの力を入れている活動について紹介しました。

以下、自分のメモをもとに感想を交えて記録しておきます。

★「世田谷区産業振興基本条例」の改正について

世田谷区経済産業部では「世田谷区産業振興基本条例」が来年22年ぶりに改正される予定です。改正に向けて検討委員会が設置され、FTTSも改正検討委員のメンバーとして参加しています。

現在の条例は産業及び地域社会の発展を主な目的としていますが、今回改正される条例は「地域経済の持続可能な発展」を目的としていて、ソーシャルビジネスの推進やエシカル消費の推進という文言が明記されました。これは他の自治体に比べとても画期的なことで今後の私たちの活動を後押ししてくれると期待しています。

 

★「世田谷おいしいもの巡り スマイルプロジェクト」について

毎年5月の第2土曜日は世界はフェアトレードデーで、日本国内では5月をFT月間としてさまざまなイベントを開催しています。FTTSは5月にスマイルプロジェクト「おいしいもの巡り」を2020年から開催しています。

FTTSと区内のカフェや飲食店がコラボしてフェアトレード(以下FTと略)材料を使ったスペシャルメニューを期間限定で提供しますが、残念なことにコロナのため、去年に次いで今年も緊急事態宣言下での開催になりテイクアウトが主になりました。昨年このイベントに参加してくれた飲食店は10店舗でしたが、今年は19店舗が参加し、多くの人にFTを発信することができました。FTコーヒーや紅茶、FT食材を使ったクッキーやケーキなどを初めて食べて、そのおいしさを実感できたことと思います。

FTメニューを提供してくださった店舗の方々からは、「FTに関心はあったが、参加することでより理解することができた。」「来年も参加して世界の生産者を応援していきたい!」といった感想を頂きました。その上、この企画に参加した店舗の中には、期間限定メニューではなく、通常のメニューに取り入れてくれた店もありとても嬉しかったです。年々このイベントに参加する店が増えて、FTについて関心を持つ人が増えればFTタウンの認証につながると思います。

このイベントにはもうひとつ楽しいおまけがあります。FTを提供してくれたお店のメニューを食べてシールを集めると、抽選でオリジナル・FTBOXを5名の方にプレゼントがもらえます。パクパク・ナティンもフィリピンのジュースパックをUPサイクルしたPOPな文房具を提供しました。

さらに今年はオリジナルドリップコーヒー(1袋150円)を作りFTをPRしました。コーヒーはNGOパルシックの東ティモール産コーヒーで、社会福祉法人まもりやま工房が焙煎しました。豊かな香りとすっきりとした味がとても好評です。カフェや飲食店だけでなく雑貨店などでも取り扱ってもらうことができました。趣味や仕事の合間のコーヒータイムやお友達にちょっとプレゼントするのにとても便利です。手渡す際にFTについて話すきっかけになりました。

パッケージのイラストはFTTSのロゴです。世田谷区のシンボル「オナガ」が軽やかに羽ばたいている姿がとても好評でFTの発信に活躍してくれていました。

来年に向けて新しいお店探しが始まります。おいしくて、ステキな場所を増やしてFTの仲間を増やしていけたらと思います。

フェアトレード(FT)やエシカル消費について関心がない人たちに理解をしてもらうのは簡単なことではありません。また最近ソーシャルビジネス、エシカル、SDGsといった言葉をたくさん耳にしますが、なんだか面倒くさいなぁと思う人もいるのではないでしょうか?まずは「楽しい」「おいしい」「おもしろい」といったキーワードで気軽に参加して、FTについて理解し、たまに購入してみよう!と生活に取り入れてくれるようになればと思っています。

 

第2部はSDGsに取り組む印刷会社「文伸」  常務取締役 川井伸夫さんが登壇 (10月より社長に就任されました)

文伸は「人に伝える・人とつながる」をモットーに今年で創業60周年。三鷹武蔵野エリアの自治体や公的団体、大学をはじめとする教育機関、一般企業やNPO等地域にねざした印刷物を手掛けている会社です。最近は取材、編集、企画、出版、Web映像制作へと業務を広げているそうです。出版部門では武蔵野多摩エリアの文化・歴史、自然をテーマにした多くの出版を手掛け、地域の団体や執筆者と連携した丁寧な書籍作りをするなど地域にねざした事業を行っています。

また、会社のCSR(社会的責任)として環境に配慮した製品つくりに力を入れています。グリーンプリンティング(GP)の普及に取り組む姿勢が認められGPマーク普及準大賞を5年連続受賞しています。現在、全国の印刷会社は約20000社ある中で、GP工場に認定されているのは425社で約2%のみです。(2021.9)

また、川井さんはフェアトレード認証されたバナナペーパーの名刺を使っているそうです。地域に貢献し、環境配慮に取り組み、世界のフェアトレードの生産者も応援する等SDGsに取り組む文伸さんの企業姿勢が、一般企業をはじめ、自治体や教育機関にも伝わり、支持され、多くの仕事につながっていることが想像できました。

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→GPマーク普及準大賞とはどのような賞なのか調べてみました。

印刷業界にはグリーンプリンティング(GP)認定制度というのがあります。これは日本印刷産業連合会(日印産連)の自主基準に基づいた「印刷工場」の環境負荷低減への取り組みと、その工場で作られた「印刷製品」を認定する制度です。

達成基準をみたした印刷製品には、達成水準に応じた3段階のGPマークを付けることができます。(無料) GP表示に最も貢献したGP認定工場を他の工場の模範として、GPマーク表示印刷製品をより多く受注し、GPマーク普及に貢献したGP工場(印刷会社)にGPマーク普及大賞および普及準大賞が授与されます。GPマークを得るにはいくつもの厳しい審査をクリアーしなければならないため、5年連続受賞は並々ならぬ努力によるものだと思います。

今後多くの印刷工場がGP制度の普及に取り組んでほしいと願っていますが、消費者の私たちもGP制度の取り組みを知り、自治体や企業にもアピールしていきたいと思います。

①グリーンプリンティングマーク。 葉の上の星の数(スリースター・ツースター・ワンスター)によって製造工程と印刷資材の環境配慮の度合いが分かるようになっています。

②GPマークは印刷製品工程と印刷資材が環境配慮されていることを示しています

③GPマークの下には印刷製品を製造した認定工場の認定番号が記されています

 

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現在、東京都でフェアトレードタウンの認定をめざして市民活動をしている武蔵野市と世田谷区ですが、共にイベントや勉強会を開催することで刺激になり、共に学びあうことができました。今後も情報交換をしながら活動していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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