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ブログ
9.152016
REPORT 町の市場は楽しい社交場 @北ドイツ・ボトロップ ・ その1
この夏、ドイツを訪問しました。南ドイツと北ドイツの3軒のドイツ人の友人宅にホームステイしながら、環境先進国といわれるドイツの人々の普段の生活やフェアトレードについて見聞してくることができましたので、ご紹介します。
日本語が堪能な友人たちのおかげで、ドイツの文化や生活について理解を深めることができましたが、それでも、ドイツ語が全く分からないことのいらだちから、想像以上のストレスを体験しました。日本で日本語を話せない外国人の方や、ドイツに命からがらたどり着いた難民の方々の苦労が少しわかったような気がしました。私に寄り添っていろいろと旅の手助けしてくれた友人たちに心から感謝したいと思います。
北ドイツ・ボトロップ(Bottorop)へ
ミュンヘンから赤ずきんちゃんとドイツ鉄道が誇る高速列車ICE(インターシティーエキスプレス)に乗って5時間、北ドイツのボトロップへ。ボトロップは、ルール地方の炭鉱町として栄え、人口12万ほどの小さな都市。とても静かでのんびりとした雰囲気です。
ボトロップには、30年来の親友ELKEさんが暮らしている。 彼女は日本語を学びに来た留学生時代、わが家にホームステイし、 その後4回も日本に遊びにきている大の日本好き。それからずっと交流が続いている。 今回は彼女の家にホームステイ。 |
まずは、ELKEさんのお買い物に同行し、近所の市場に出かけました。彼女は日常の生鮮食品はここで買っているそうです。荷物がたっぷりと入る買物用カートを引きながら歩いて10分。市場とその周辺は車が入れないように規制されているので、安心して買物ができます。
市場では、店の人とお客さんは顔見知りでみんな会話を楽しんでいます。レストランやカフェでは買い物帰りの主婦やご夫婦が外の椅子に座って、コーヒーやビールを飲みながら談笑しています。たまたま通りかかった友人が「ボナペティ!」お食事楽しんでね!と声かけていきます。なんだか映画の世界のよう。市場は楽しい社交場です。
市場では、どこも量り売りで買えるので、無駄が出ません。新鮮なものを必要なだけ買うことができます。エコバック持参は徹底していて、日本のスーパーで使うような白いプラスチック製の袋は一切使用しません。さすが環境先進国です。
ボトロップの町は教会を中心に市場やスーパー、小売店が並んでいる。 買物客はぶらぶら歩きながらゆっくり買物を楽しみ、店先では世間話に話が咲いていた。
白いんげんやサボテンの実、頭がとがったキャベツなど、日本では見かけない野菜や果物が並ぶ。
どの店も量り売りで、新鮮な果物も自分で選べるから楽しい。
買物客はみな大き目なカートを引っ張っている。夏なので保冷性のある
エコバッグを持参していた。
この時期の旬のフルーツ、プルーンと杏を買うと、とてもかわいいデザインの紙袋に入れてくれた |
オリーブ屋さんのトルコ人のおじさん。オリーブの中には赤ピーマン、魚、チーズが
入っていたり、ドライトマトやスパイス味のクリームチーズなどのお惣菜など色々な味が楽しめる。
私が日本から来たというと、「これもおいしいよ!」といくつも試食をさせてくれた。
チーズ屋さんにはドイツ、オランダ、オーストリアなど色々な国のチーズが数十種類並んでいる。
必要な分だけ買うことができるので、常にフレッシュなチーズを食べることができる。ここでも、
ビニールの袋など使わず薄い紙にくるくると包んで手渡された。どこの店でも、とても簡素な包装で、
昔、日本の市場でも新聞紙などを使っていたことを思い出した。
市場の通りではトルコ人のストリートミュージシャンたちが
陽気な音楽を演奏していて、カメラを向けると最高な笑顔でアピールしてくれた。
市場で音楽も楽しめる!ドイツ語がわからなくて、ちょっと落ち込んでいた私だったが、
彼らの笑顔と音楽に元気をもらえた。
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