REPORT スーパーで気軽に選べるフェアトレード商品　＠北ドイツ・ボトロップ　その３

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9.202016

ボトロップに暮らすELKEが普段通っているといういうスーパーに同行しました。
ドイツは環境先進国といわれますが、企業もフェアトレードへの関心が高く、ボトロップのような小さな町のスーパーにも多くのフェアトレード商品(FT商品)が並んでいました。コーヒー、チョコレートの他、お茶、蜂蜜、ジャム、グラノーラ、ナッツの他、お米まで発見して驚きました。
また、コーヒーやチョコレートは種類が豊富なので、生産国を選べたり、いろいろな味を楽しむことができます。

商品棚にはBIO商品(有機食品)やFT商品が一般商品と一緒に並んでいます。FT商品には世界共通の認証ラベルがついているのですぐにわかり、手に取りやすいと実感しました。FT認証ラベルについては賛否両論ありますが、ラベルがついていれば、誰でも気軽に購入できます。実際、ドイツ語の分からない私もすぐに選ぶことができて、家族へのお土産として購入することができました。

　　　　　　　世界共通のフェアトレード認証ラベル

EU全土で使用されているBIOマーク

　　　　　　　　　棚には３０種類以上のコーヒーが並ぶ中、さまざまな国のFT商品が並んでいる。
　　　　　　　　　　　　　　　　パッケージのデザインや色が美しく買物気分があがります。

FTコーヒー５００ｇで８４０円。（１ユーロ１２０円）

日本では２００ｇ１０００円前後なので、ドイツの方が値段は手ごろ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今や日本でも人気のグラノーラ。ナッツやチョコレート、
　　　　　　　　　　　　　　ドライフルーツ入りなど種類が豊富。思いのほかFTマークが付いた商品が多い。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　FTの米ジャスミン米・バスマティ米も販売されていた。
日本でFT米は販売されていないので感激！　

　　　　　　　　　友人が私のために、フェアトレードのバスマティ米（インド産）　を炊いてくれました。
　　　　　　　　　　お米は東南アジアで食されている長粒米。少しパサパサしていますが、香りも味もよく、
久しぶりにお米を食べることができてとても嬉しかったです。

　　ELKEはBIOやFT商品はたまに買うくらいで、積極的には購入していないようすで、FTの商品は高いからねえ・・」とつぶやきます。ドイツでもFT商品は一般商品よりも高めなので、育ちざかりの子どもたちをもつ彼女にとっては、家計に厳しいのでしょう。FT商品が簡単に購入できる環境でも、価格の点で、ハードルが高い。これは万国共通かもしれません。消費者の心をつかむには、美味しさなど商品の魅力が第一ですし、生産者が受けるメリットなどの背景を伝えるアピールがまだまだ必要なようです。

さて、日本でFT商品を購入するには、都内で暮らす私でも、自然食品店やFT専門ショップ、ネットショップなどで購入するほかありません。ドイツのように町のスーパーでFT商品が気軽に購入できれば、FTの認知度はもっと上がるし、購入する人も増えると思います。

以前、バレンタインデー時期に近所のスーパーの店長宛に「FTチョコレートを置いてください！」と手紙を書き、電話でも再三リクエストしたことがありました。FTチョコのおいしさには感激した友人たちもリクエストしてくれましたが、残念ながらFTチョコは置いてもらえませんでした。「やっぱり、無理なんだなぁ」とそのまま諦めてしまっていました。

しかし、ドイツから帰国して思ったのは、このまま待っていてもこの状況は少しも変わらない、安心でおいしいチョコレートやコーヒーを飲みたいし、遠い国の生産者を支援できるのなら、消費者の私たちが声に出していかなければと思いたち、近所のスーパーの店長宛に手紙を届けてきました。
クリスマスやバレンタインデーに向けてリクエストしていきたいと思います。