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ティナラク織 (ティボリ族の伝統織物 ミンダナオ島)

ティナラク織 (ティボリ族の伝統織物 ミンダナオ島)

ティナラク織は、ミンダナオ島南部に暮らす先住民族ティボリに受け継がれてきた自然の知恵のつまった「芭蕉布」です。
女性たちはアバカ(糸芭蕉)の繊維を結び、長い糸玉を作り、草木染をし、腰機で織り、最後はつやを出すために宝貝でなめします。
仕上げまで3カ月かかり、ひとりの人が全工程を手がける織物は世界でもほとんど残っていないといわれています。
100種類以上ある伝統模様は、夢のおつげを織り込んでいるといわれます。     (カフティパンフレットより)

 

フィリピン国立博物館のティナラク織展示

フィリピン国立博物館のティナラク織の展示

Ma.Elena Paterno   (以下は、フィリピン国立博物館 展示解説の訳です)

「ティナラクとは?

ティナラクには 夢 が織られています。テイボリ族の女性たちが、鋭い眼力と両手を働かせて、寸法を判断し、彼女たちの記憶にある図案を織機に移します。

ティナラクは、真っ白なアバカ(マニラ麻)繊維からつくられ、繊

維の端と端はできるだけ小さく結ばれ、赤や限りなく黒に近いこげ茶に草木で染められます。その図案は、母から娘へと受け継がれ、またアバカの精霊 Fu Dalu によって夢の中で織り手にさずけられます。その技術も静寂な魂の交感によってさずけられますが、これはすべての織り手にあてはまるわけではなく、すべての織り手の夢の中でおきることではありません。

ティナラクの製作過程は、飽き飽きするほど長いものです。まずアバカの皮をむき、やわらかくし、乾燥させ、繊維の太さを分類します。繊維は、端と端をほとんど見えないくらいに小さく結びます。この糸は織機にかけられ、ここで織り手である彼女の記憶の非常な正確さと精密さが必要となります。彼女は赤く染めるべき部分、黒く染めるべき部分を知っているので、デザインどおりに糸をしばります。白く残す部分を完全に防染するため、糸に十分にワックスしてしばりあげます。それから染色の準備がされ、糸が織り機からはずされ、染色用の大きな釜に浸されます。糸が再び織り機に戻されると、糸の色が模様を描き、織る準備が整います。そして織り上げられたのち、布はたたかれて、太い繊維が平たくされます。それから布は灰にさらされ、その後、光沢を出すために貝で磨かれます。

ティナラクは、織り手や彼らのが暮らす地域の共同体の環境が生み出すもので、外部の者がティボリの価値を評価するのは難しいことです。私たちは、その生産にかかる時間やどんな価値ある材料を使ったかで金銭的な価値をはかれるかもしれません。しかし、それは適当ではないでしょう。ティナラクは婚礼の結納品として使われました。一巻きのティナラクは、一頭の馬か2頭のカラバオ(水牛)と交換されました。一枚のティナラクは、神への捧げ物として、病神にとりつかれた人を回復させる力がありました。そして、質のよいティナラクを織りあげる才能は、その女性の地域共同体での価値を高めることにつながったのです。

ティナラクには 夢 が織られています。ティナラクは、織物に大きな価値を見出しながら織り続けている人たちの希望そのものです。そんな彼らから、芸術的価値のみを評価するという現代社会に送り出されているのです。しかし、その生産と品質を維持することができれば、ティナラクは、ティボリ族の文化の変遷を語り、古い伝統の継承に寄与し続けることでしょう。」

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