Living Nationa Treasure : Ms. Magdalena Gamayo

マグダレナ・ガマヨさんは、95歳の現役の織物職人です。彼女は2012年にフィリピンの国家芸術院(NCAA)より、人間国宝として認定されました。この賞はユネスコ人間国宝の基準に即した豊富な知識や技術を身に着けた職人や民芸家に与えられるものです。

マグダレナさんの伝統技術を次世代に引き継ぐために、高校生対象に10日間のワークショップが開催されています。これはアントニオ・エドウィン博士を中心に企画されています。彼は国家文化芸術院会員であり、NGOのKatutubo Exchangeを主宰し、先住民族の子どもたちへの健康支援や伝統文化継承プロぐラムを実施しています。マグダレナさんの暮らす北イロコス州ピニリ村は、山深い場所にあります。近隣といっても、高校生たちはいくつもの山を越えて参加しているそうです。

私たちの訪問時も先生と15名の高校生が参加、10日間コースの初日でした。

95歳のガマヨさんの両手と両足の複雑なペダルの動きなど一挙一動をみなが熱心に見つめています。ワークショップの最終日までにはそれぞれストールを織り上げる予定。イマドキの若者たちは、IT関係には興味を示しますが、織物などには向き合う機会も少ないといいます。

アントニオ博士の伝統技術を次世代につないでいこうという地道なプロジェクトを応援しています! どうかこの中から後継者が生まれますように。