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フィリピンに広がる市民による分かち合いの活動—コロナ禍のロックダウンのなかで NHK BS-1ニュース

NHKBS-1ワールドニュースで8月10日に「フィリピンの市民の分かち合いの活動」が紹介されました。ニュースから市民の活動の様子をご紹介したいと思います。

厳しい外出制限が続くフィリピン 史上最悪の景気後退

コロナが感染拡大したフィリピンでは昨年から厳しい外出制限が開始され、失業と共に家を失くし食べるものも手に入らない世帯はコロナ前の約2倍の420万世帯になりました。

 

    

 

コミュニティパントリー(食料支援活動)が広がる

「困っている人を見て見ぬふりはできない!」と地域住民が食品を持ち寄り無料で配布する「コミュニティーパントリー」という活動がフィリピン全土で始まっています。「パントリーのお陰で子どもたちに食事をさせることができてとても嬉しい!」と路上生活をおくる女性の言葉から日々の生活の厳しさが伝わってきました。この女性は週に一回定期的に支援を受けて命をつないでいるそうです。このような支援活動の背景にはフィリピンでは昔から困った時はお互い様と支えうバヤニハン(Bayanihan)精神が広く浸透しているからだそうです。ささやかな地域の奉仕支援活動が困窮する多くの人の命をつないでいます。

 

     

自転車で「フードレスキュー」を始めたマックさん

さらに個人で支援活動をする人も増加しているようです。自分の自転車で食品を集め、必要とする人に直接手渡す「フードレスキュー」を始めたマック・フロレンドさん。最初は「好きな自転車で人助けができれば!」と軽い気持ちで始めたそうですが、より多くの人に届けたいと思うようになり、寄付してくれる会社や団体を探して届けています。

マックさんは、コロナ禍で大量の廃棄食品をかかえ困っている会社を知り、これらの食品を届けることで多くの人を助けることができたそうです。会社側も廃棄に心を痛めていたため感謝されました。フードロスになる食品を困っている人に届けることができればお互いにハッピーです。この経験が彼の活動をより広げ、より多くの人に食べ物を届けたいという活動を後押ししています。

「環境のためにも人のためにもなるのだからこれからも続けていきたい!そして食べ物を無駄にしないことが、この国の文化になって欲しいです」と語るマックさん。彼の活動に触発され、15の慈善団体がスーパーなどからの食品を必要とする人に届ける等、市民による分かち合いの活動が広がり始めているそうです。

バヤニハン精神のもと、今できることをそれぞれが考え実行しているフィリピンの人たちのパワフルな活動に感動しました。

首都マニラは再び厳しい外出制限へ

フィリピンではこの8月、コロナ感染者が180万人を超え、7月にはデルタ株感染者が確認されました。政府はデルタ株の感染拡大を食い止めなければと8月より厳しい外出制限を実施、食料品などの生活必需品以外の外出禁止となりました。

コロナワクチンの接種者が10%足らず、政府の支援策が十分に行き届かない厳しい状況の中、「政府に頼っていられない!」と行動を起こした人たちが外出禁止で活動できなくなってしまった今、生活困窮者の生活がより悪化することが懸念されています。

一日も早くコロナの収束を祈るばかりです。

以上

 

 

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