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2.12007
フィリピンのバレンタイン・デー フィリピン通信2
フィリピンのバレンタイン・デー Ty 京子 2007.2.1.
ハッピー・バレンタイン!と憧れの人にチョコレートを差し出すのは、どこの国で、何時頃から始まったのでしょうね。女性から男性にチョコを贈るというスタイルは、日本の製菓会社がキャンペーンで始めたと聞いていますが…。
フィリピンでは、バレンタイン・デーは日頃お世話になっている方々や両親、学校の先生などに感謝の気持ちを表す日になっています。
子供たちは手作りのハート型カードなどを作って大切な人たちに手渡します。大人たちの間では贈り物の定番はなんといっても、I love youの3文字にちなんで「赤いバラ」3本。数日前から街角や交差点に、かわいらしくラッピングされた花束を抱えた花売りの姿が見られます。当日の朝には、少し前までは3本で100ペソくらいだった花束が何倍もの高値になっていたりして、若い男の子の懐は悲鳴をあげそうです。
もちろん恋人たちにとっては、愛の告白をする絶好のチャンス、何週間も前からレストランを予約したり、映画の前売り切符を用意したりしてデートの準備を整えています。そして、どうやって相手の親の許可をもらって、夜のデートの約束を取り付けるかが最大の難関! あの手この手を考えて大変なのだそうですよ(甥たちの話)。デートにもピンからキリまであって、懐具合が寂しい若者は公園やショッピング・モールでのデートが中心。ヤッピー(中堅若手サラリーマン)たちは洒落たレストランや3Dデジタル映画館に繰り出し、なかにはホテルのスペシャル・ディナーショーに夫婦で出かけるという人たちも…。
でも、どの場合でも、男性が女性に花を送り、デートに誘うのです。そこが日本と違うところですね。やっぱりフィリピンはレディース・ファーストの国! 女性には天国です!
PS:フィリピンにはバレンタインのお返しをする「ホワイト・デー」とかいう日はありませんよ…
プロフィール Kyoko Ty :
東京都出身。1974年に渡比、1982年より在比駐在員の夫人たちを中心に活動する「フィリピンに学ぶ会」に参加。会の活動のひとつ「食物サークル」の世話役としてフィリピンでの食生活指南役をつとめる。