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ファッションとサステナビリティ 世田谷サステナブル・ラボに参加して

フェアトレードタウン世田谷推進委員会(FTTS)の勉強会 2021,4,25(日)20:00~22:00
サステナブル・ラボの第2回目(オンライン講座)はファッション・レボリューションデーにちなんで、海外のファッション事情に詳しい根本さんに「ファッショとサステナビリティ―」というテーマでお話を伺いました。

以下、一参加者の忘備録として内容と感想をまとめました。FTTSの公式記録でありませんのでご注意ください

お話: 根本亜希子さん (サステナブル・プロモーター)

Inditex社ZARAJAPANのショールームマネージャーを経て、2019年よりフリーランスとして活動。現在は日本進出を目指す海外ブランドのPR、ファッションとサステナブルの分野において海外の取り組みを現地でリサーチして発信している。

 

ファッションレボリューションとは

2013年4月24日、バングラデシュで8階建ての商業ビル「ラナプラザ」が崩壊し、縫製工場で働いていたワーカー(主に女性)1100人以上が死亡、約2500人が負傷し世界中に大きな衝撃を与えた。事故後,ファッション業界の変革を目指し2014年4月24日を「ファッション・レボリューションデー」とし、人にも環境にも配慮したサステナブルなファッションのあり方を呼びかけるグローバルキャンペーンが始まった。2016年からは一日だけでなく「ファッション・レボリューションウイーク」として、日本も含めて世界中でさまざまなイベントが展開されている。(今年は4月19日~25日)

海外のファッション業界のサステナビリティ―について

海外のファッション業界ではファッションの生産や流通において自然環境や社会に配慮した取り組みが始まりました。先ず私たちは服を選ぶ際に3点について考える必要がある。
①エシカル→倫理的・道徳的
②ECO →(ecology)生態学  自然環境保護
③Who made my clothes? 誰が作ったものなのか?

今年のミラノコレクションウイーク(MFW)のテーマ

現在ミラノコレクションを中心に世界の作品や若手デザイナーを日本に紹介している。今年のテーマは、

①Designers for the planet
②Black Lives Matter (黒人の命を守ろう)
世界の社会問題をテーマにして、イタリアに暮らす有色人種の若手デザイナーを紹介し、彼らのパワーあふれるファッションを発信している。
①DFP(Mr Froy)  ニットデザイナー  ウールの他に植物繊維を使って制作
②IINDACO  デザイナーはパメラ・コスタンティーとドミティラ・ラビサルディーの2人の女性
リサイクルの生地と食品業界の皮のみを使用した靴のデザインと制作
③MOKODO セネガル人アーティスト
色鮮やかなシャツには彼のルーツがデザインされている。
④Gisele Claudi Ntsama(カメルーン)様々な素材研究をし、麻を使ったユニークな作品を発表。

ブランドタグで環境への取り組みを発信

欧州のブランドの中には服のタグにQRコードがついていて、スマートフォンをかざすとブランドのコンセプト、素材や生産に使うエネルギー、CO2削減への取り組みなど環境への配慮についての情報が得られるブランドもある。生産するにあたって水の量を昨年に比べどれだけ減らすことができたかなどの細かい情報を発信しているブランドも出現。消費者は知りたいことがあるとブランドに「どこで作られているのか?」「素材は何?どこのモノか?」などSNSで質問するので、ブランドは質問に答え正しい情報を開示しなければならなくなっているので大変。嘘や間違った情報を流したらすぐに買ってくれなくなる。

 

まず大量生産、大量消費をやめよう

今までリサイクルすれば環境に良いといった意識やイメージがあったが「リサイクル神話」は疑問に思う。リサイクルしたものだから買いましょう!これはリサイクルできるからもっと買いましょう!では、環境を配慮しているとは言えない。リサイクルするには大量の水やエネルギーを使うことになる。大量生産、大量消費をしないことこそが大切。アメリカのブランドの中には他社の残り布を使用して服を作るREFOMATIONブランドも出始めた。新しい布を発注して制作するよりもずっとコストを下げられるし、素材を無駄にすることがない。とても合理的な発想!

 

アニマルウェルフェアに基づく欧州の「皮革」の法整備

欧州ではAnimal Welfare(動物福祉) の意識が高く、アニマルウエルフェア関連の法整備が進んでいる。イタリアでは革の新しい法律ができた。食肉用の動物の革しか使えないのとレザー認証ICECがないブランドは革と呼んではいけないことになった。
新しい技術を使い、なめしや染料は野菜や植物などの成分を使用した生分解性が高いものが使用するブランドもあり、持続可能なファッションを目指したブランドが出始めている。

グリーンウォッシング(見せかけの環境配慮アピール)に注意しよう

しかし、ブランドの中には「green washing」実際には環境に配慮した活動をしていないのにイメージアップをねらったうわべだけの環境保護をアピールする会社や団体がある。環境に配慮していないのにナチュラルな写真を使ったパッケージやチラシなどにごまかされないように注意してほしい。
*green washing
うわべだけ環境保護に熱心に見せかけることを「グリーンウォッシング」(環境に配慮した)と「ホワイトウォッシング」(ごまかす)を合わせた造語。

消費者がブランドを育てる時代

5年ほど前に日本のいくつかのブランドに商品の素材、どこの誰が作っているものか?などアンケートを出してみたがほとんど回答が返ってこなかった。回答があっても納得のいくものがほとんどなかったのには驚いた。今後、日本の消費者も自分が気になったこと、知りたいことをどんどんブランド側に聞いていくことが大切。
エシカルファッションの小さなブランドを育ててほしい。ブランドのHPを見て商品だけでなくコンセプトや環境保護に取り組んでいるのか?などよく知ること。意見もいうが、良いところがあったらSNSなどで発信し応援してあげてほしい。これからは消費者がブランドを育てる時代だ。

 

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根本さんのお話を聞いて

根本さんから海外の進んだエシカルの取り組みを知ることができましたが、日本の動きが気になり調べてみました。

2014年にFashion Revorution JAPAN(FRJ)が発足し、元ファッションモデルの鎌田亜理紗さんが中心となってファッションに関わる企業や団体、アーティストが参加し活動しています。ファッション業界の変革といっても難問山済みで大変ですが若い人たちの新しいアイデアと行動力に期待したいと思います。

今年のFRJはアースデー東京とコラボして4月24日・25日渋谷の宮下公園で「サステナブル・ファッションウィークTOKYO2020+1」 を開催しました。2日間で7つのトークセッションが開催されましたが、今InstagramTVで5/8まで配信されています。ぜひ見てください!
4月24日分は @arisa_kamada のIGTV  4月25日分は @fashionrevolutionjapan

 

私たちひとりひとりができることを考えよう

こうしたムーブメントを一過性のものにしないためには、消費者である私たちもできることから始めていきたい。今持っている服は何枚ありますか?今自分が持っている服を大切に着る。飽きたからと簡単に捨てない。まだ着られる服はリメイクして着る。サイズが合わなくなったら友達にあげる。またはリサイクルに出す等など。今までの買いすぎをまず改めよう!

しかし一方で、「これではファッション業界は衰退してしまうのでは?」と悩ましい。コロナ下で厳しいファッション業界なのに、これ以上買う人が少なくなると縫製産業で働いている人たちの仕事が減る。倒産する会社も出る。縫製産業とエシカルの両立はできるのか?と大きな矛盾に頭を抱えました。新たな発想で折り合いをつけていかなくてはなりません。

どうしたらみんながhappy になれるのか?今後も皆で知恵を出し合って考えていきたいと思います。

追記 :

今回の話の中でイタリアの革の話はとても興味深く参考になりました。調べてみると欧州ではAnimal Welfareへの意識が高く法整備が進んでいます。なかでもイギリスが最も進んでいて、EU指令にもとづく国内法だけでなく、英国独自のAnimal Welfare法もあります。また、古くから動物愛護団体の活動も活発のようです。日本も2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、更に畜産物の輸出拡大のためにも、世界標準のAnimal Welfareに取り組むことが求められています。(参考サイト : ジェトロ2019)

以上

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