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REPORT 幻のトラジャコーヒーの復興@Sulawesi

スラウェシ島の州都マカッサルから約400kmのタナ・トラジャという高地に、独特の文化を守るトラジャ族が暮らしています。ここでオランダの植民地時代に王室御用達の高品質のコーヒーが栽培されたそうですが、その後途絶えてしまいました。その「幻のコーヒー」トアルコ・トラジャを復興させたのが、日本の「キーコーヒー」の大木さんという方だそうです。40年以上前から現地に入り、道路や橋をつくるインフラ整備から始め、トラジャの人たちに栽培方法を教えたそうです。そしてトラジャの人たちの現金収入に大きく貢献してきました。現地の人と向き合い、時間をかけて粘り強く技術を教え信頼関係を築く。これは、まさにフェアトレードビジネスです。

今では、コーヒーの栽培に適した丘陵地帯で丁寧に手摘みで収穫される味わい深いコーヒーを求めて世界中のコーヒー愛好家がやってくるのだそうです。写真は、キーコーヒーが現地で販売しているパッケージ。日本では最高級品が買えますのでぜひお試しください。私もマカッサルのカフェでいただきましたが、「だしのきいているコーヒー」というのでしょうか、ナッツのような味わいやほのかな香辛料を思わせるようなやさしい味わいでした。

スラウェシ島は、独自の文化をもつ民族のるつぼといわれていますが、なかでもトラジャ族の文化は異彩を放っています。精悍な顔立ちも魅力的ですが、トンコナンという美しい船の形をした伝統家屋に暮らしているのです。今回は現地訪問はできませんでしたが、博物館の資料には心奪われました。


彼らはどこから来たのか? という問いに彼らはこう答えているといいます。「人類の記憶が始まる前に、我々の祖先は宇宙船に乗ってプレアデスから下りてきたのです」(ガルーダ航空機内誌より)


この美しい伝統家屋は、まさに宇宙船のように見えませんか?
トラジャの文化で最も重要なのが、壮大な葬祭儀式で、人生最大のイベント。「死ぬために生きている」という独特の死生観をもっています。「生」と「死」を同等に相対的にとらえているのです。自分の価値観がひっくり返されます!  葬祭にかける労力と費用は贅を尽くすそうです。数千人が参列することもあるとか。

インドネシアでは、時間を「ゴムの時間」といって、のびたり縮んだりするのですが、仕事のときやプライベートのとき、流れ方はたしかに違います。国内で時差もあり、その表現には納得です。旅の時間ものびたり縮んだりしながら流れていきます。

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