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8.192022
コロナ禍つづくマニラで日本の茶道を紹介 フィリピン通信18
マニラ在住のTy京子さんからの「フィリピン通信」をお届けします。
コロナ禍のマニラで開かれたティー・パーティー
長引くコロナ禍の中、フィリピンでも段々と日常の生活を取り戻そうという動きが出てきています。ヨーロッパなどではマスク無しで街を歩く姿がニュースでは流れていますけれど、フィリピンでは手洗い、マスクと三密を避けるようメディアでも連日流されています。
レストランやショッピングモールではワクチン接種済み証明書の提示を求められるところもあります。
会場に入る前に全員が抗原検査
7月21日、私が在籍している裏千家のマニラ協会がカソリック・ウィメンズ・クラブ(CATHOLIC WOMEN’S CLUB)に招かれて茶道のデモンストレーションを行う機会があったのですけれど、会場に入る前に参加者全員(260名)の抗原検査が行われました。結果が出るまでの15分はオープンエアーのロビーやカフェで待機です。中には拒絶する人もいて「クラブの規則に同意出来ないなら退会」と言われていたそうです。
マニラ郊外にある会員制カントリークラブを会場として、チャリティ・ティーパーティ101周年の記念行事です。参加しているのはフィリピンの名士の奥様方や退職なさった殿方達。1921年から続いているというこのイベントは収益を福祉施設の運営や奨学金に充てているそうです。昨年は記念行事が出来なくて今回ようやく開催できたとのことです。
伝統茶を楽しむティーパーティーで日本の茶道をデモンストレーション
メンバーの有志が英国のアフタヌーンティー、インドのチャイ、中国茶藝、フィリピンのハーブティー、とそれぞれのテーブルセッティングの展示をしていて、日本茶は茶道のデモンストレーションをしてほしい、とのご依頼でした。
茶道グループではコロナ禍になってからは、集まってお稽古する機会も失われていて、ましてや外部でのデモンストレーションも行えずにいた2年半ですから、ドキドキしながらの参加でした。
直前のにわか稽古と打ち合わせで、冷や汗かきながら、初めて茶道を見る方々に簡単な茶道の基本とお道具の説明や、日本でお茶の席に招かれた時に知っていると役に立つ作法などをご披露しました。
一つ一つの動きの解説も行い、お茶席にはクラブの役員代表者に入っていただき、和菓子とお抹茶を体験していただきました。お菓子は季節の焼き菓子「若鮎」を手作りでお出ししました。
日本には何度も行っているけれど茶道というものを間近で見るのは初めて!という方やスタバの抹茶ラテがお茶の味と思っていた、なんていう人も。
日本文化を少しは伝えられたかなぁ~。
華やかな民族衣装で久しぶりの交流を楽しむ
今回は各国の民族衣装を着て参加すると景品が当たる、という趣向も有りきらびやかな会場となっていました。そういう衣装をご自分で持っていることにも驚きです。
茶道グループのメンバーの中では、フィリピンのこのようなグループと接するのは初めてという人もいて、カルチャーショックを感じたようでした。
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Ty 京子 プロフィール: Kyoko Ty
東京都出身。1974年に渡比。フィリピンに在住する日本人グループ「フィリピンに学ぶ会」の「食物サークル」に参加して、フィリピン料理や食材の勉強会などを行っている。