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REPORT 絵本を子どもたちに届けて フィリピン出張②

今回の出張のミッションのひとつが、絵本をフィリピンの子どもたちに届けることでした。日本で「子ども文庫の会」を長く主宰してこられた山本まつよさん(92歳)からの依頼です。彼女は翻訳家であり、絵本研究家として子どもの本の翻訳をたくさん手掛けてこられました。また、日本では図書館や司書の活動が不備だったため、母親たちや家庭文庫を開きたい人たちのための雑誌発行とセミナー開催などの活動を行ってこられました。

山本さんは、フィリピンととてもご縁が深く、1960年代にはアジア財団の一員としてアジア各国を訪問されていて、フィリピンを初めて訪問したときから、マグサイサイ財団の理事長のベレン女史(Belen Abreu)と親友になり、親交を重ねてきたそうです。フィリピンの人間国宝といわれる作家、F・ショニール・ホセ氏(F.Sionil Jose)との交流もあり、彼の作品を3冊翻訳し、出版しています(めこん社)。フィリピン文学を日本に初めて紹介された方なのです。

フィリピンの民芸品に魅せられて輸入販売もされていました。10年ほど前、私たちも山本さんのオフィスに伺い、彼女の民芸品のコレクションを拝見させていただき、彼女のフィリピンへの熱い思いにふれることができました。そんな山本さんは、フィリピンの子どもたちのためにと、タガログ語の絵本も自費出版されていたのです。私たちは山本さんから託された絵本をいくつかのフィリピンの団体にお届けしてきました。
今回は、マニラで活躍されているジャーナリストの穴田久美子さんに寄贈先を推薦していただき、カビテ市のNGOダイナミック・ティーン・カンパニー(DTC)に直接届けることにしました。

DTCの中心スタッフ3人に会うことができました(2/3)。
左から、タヅ Taszさん、ケズ Kesz君、エフレン Eflen君。
手のひらに乗る可愛らしい絵本”BLACK SAMBO”を40冊お届けしました。
半分はレイテ島タクロバンの施設で活用してくださるとのことでした。

DTCは、カビテ市のスラム地域でユニークな手押し車での教育活動を行うNGOで、すばらしい成果をあげていました(詳細は次回ブログで)。
訪問したDTCの施設では、幼児のデイケアクラスに案内していただき、元気いっぱいの子どもたちと会うことができました。早速、先生が読み聞かせをしてくれて感激!!

『BLACK SAMBO ちびくろサンボ』は日本の子どもたちにも大人気の絵本。
読み聞かせ用に拡大カラーコピーをしてお届けしたら、
早速先生がそれを使って子どもたちに読み聞かせを。

小さな子どもたちの手にぴったりのサイズの絵本。
読み聞かせをしている動画 約1分
 
山本まつよさんが「フィリピンの子どもたちにもお話を楽しんでもらいたい!」と
強い思いで出版された絵本ですが、
こうして子どもたちの手に届くのをまのあたりにして、感激して涙が出ました。
彼女の深い愛はこうやって子どもたちのハートにしっかりと届くものなのだなと。
タズさんが「この絵本はgive awayではなくて、繰り返し大切にみんなで使うように」と
スタッフにしっかり指示を出していました。
山本さんはご高齢のため療養中ですが、
きっとこの出会いを喜んでくださることでしょう。

 

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