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11.222013
NEWS パナイ島北部を縦断した台風30号(フィリピン名:ヨランダ)
フィリピン・台風30号被災者への緊急支援募金へのご協力をありがとうございます。
壊滅的な台風被害として報道されているレイテ島、サマール島以外でも、広範囲に甚大な被害が出ていることがわかってきました。台風縦断ルートにあったパナイ島北部は、レイテ島と同じくらいの風速で、高潮と建物被害が深刻だったようです。
パナイ島アクラン州は、自然素材の宝庫でアバカ麻やバリュウ葉、希少布ピーニャ(パイナップル布)の生産地としても有名です。私たちと長くお付き合いあるNGO”USWAG 財団”代表のディディさんによると、幸い人的被害はなかったものの、事務所が倒壊し(確かコンクリートだったはず)、仕事場を失ったそうです。スタッフの自宅も倒壊。倒壊をまぬがれた場合でもほとんどの屋根が吹き飛び、ご自身の家も一部屋根が吹き飛んだそうです。
ピーニャ布の工房”Hermina”も織り手さんたちの家はほぼ全員屋根を失って住めなくなってしまったとのこと。竜巻のような風速の強風に襲われたことが想像できます。高潮被害からはまぬがれて、人的被害がなかったことがほんとうに幸運だったとのことです。
USWAG財団では、復興はまず仕事場からということで、新しい仕事場を探しているそうです。私たちの発注した商品もしばらくは製作できないことでしょう。パクパクでは、ミーティングでどんな支援ができるのか話し合っていますが、短期の緊急援助というよりも、中長期的な支援を考えていきたいと思っています。
USWAG財団では、3.11.東北大震災の直後、「同じ島国として津波は他人事とは思えない。商品を送るので、これらを日本で販売してそのお金を津波被害者に届けてほしい」と、素敵なバッグなどの商品を20点ほど送ってくれました。関東の私たちも続く余震と原発の危機におびえていたときでしたが、津波被災者のためにもっとがんばらなくては、と背中を押されたような気がしました。
また、フィリピンの教会では”Pray for JAPAN”と、日本の私たちの無事を祈るミサを継続的に行い、たくさんの人が祈り続けてくれたそうです。今度は私たちがフィリピンの方々の無事と復興を心をこめて祈りたいと思います。