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REPORT  冨田江里子さん(助産師)の帰国報告会(7/4)

三鷹市のNGOピナット・外国人支援ともだちネットの企画で、冨田江里子さんの帰国報告会がありました(@はちのこカフェ)。
私たちは、フィリピン在住時に1991年6月ピナツボ火山の大噴火の被災者支援活動をしましたが、冨田さんも噴火で壊滅的な被害を受けた土地の緑化調整事業のため、ご夫婦でフィリピンに赴任していました。その後、助産師の江里子さんは、2000年にちいさな助産院を現地に開設し、パワフルな活動を続けている様子を常々聞いていました。一度お会いしてゆっくりお話を伺いたいと思っていたので、今回念願かなって報告会に参加しました。

冨田さんは想像していたよりも小柄な方で、クリクリ動く黒目がちの瞳と人懐っこい笑顔がとってもチャーミング!明るく、元気なパワーを感じさせる方でした。

助産師の彼女は、迷信や間違った知識でお産の介助をする現地のお産の問題に気づき、「バルナバ・マタニティークリニック」を開設。24時間、365日体制で貧しい母子のために無料診療を行っています。クリニックは冨田さんとスタッフの二人だけ。産院はフィリピンはじめ、さまざまな国のドクターやナースの支援に支えられています。年間約400~500人のお産に立ち会い、今までに約4500人の赤ちゃんを取り上げました。クリニックでは、お産だけでなく、ケガ、風邪や腹痛、心臓病、皮膚病、がんやエイズの患者のケアもしているので、年間6000人くらいの診療を行っているというのですから、彼女のパワーにはただただ驚かされます。

また、診療所では病気にならないための疾患予防教育、産後の母子の健康管理さらに先天性奇形などで手術が必要な子ども達の手術費用を集める広報も行っています。フィリピンでは医療費が日本に比べ莫大な費用が掛かるので、支援者を募り、日々情報を集めています。冨田さんのブログに詳しく書かれているので、是非読んでいただけたらと思います。
冨田江里子のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/barnabaseriko




さて、今回お話の中で「常在菌」のお話がとても興味深かったです。
フィリピンは日本ほど衛生的ではないが、元気な赤ちゃんが生まれ育っている。たとえ感染症にかかったとしても、汚い環境だからなのか?果たして病気との確かな因果関係があるのだろうか?フィリピンの貧しい地域の人々は、汚い環境の中でもバイタリティーにあふれ元気に生活している。それに比べ、日本では薬の多用や「抗菌作用」のある日用品が増えていて心配。化学調味料や成長ホルモンを多量に使った食品や食肉なども多く、こうしたものがより健康に害があると感じる。人間の体にはたくさんの「常在菌」という微生物がいて、私たちの体を守ってくれている。抗菌作用のある物質が微生物までも殺してしまうので、人間がもともと持っている抵抗力や免疫力を減少させてしまう。なるべく使わないようにして、なるべく多くの人と関わり、握手やハグをしてたくさんの常在菌を増やして、そして、いつも感謝の心を持って暮らしてほしい!

私も「抗菌」について疑問と不安を抱いていたので、とても納得し共感した次第です。汚いものを避けるばかりでなく、日頃から病気に耐えられる体つくりが大切だと感じました。

彼女からいただいたクリニックのパンフレットには「すべての人は幸せになるために生まれてくる!そう信じて日々活動しています。」とありました。その信念に基づいてパワフルに活動する冨田さんにエネルギーを頂きました。これからも彼女の活動を応援していきたいと思います。

冨田さんは6月23日~7月17日までの滞在期間中に日本中を約20か所駆け巡り、報告会を開いています。残念ながら都内での報告会は終わってしまいましたが、彼女のブログに他県での報告会の日程と場所が記載されていますので、可能な方は是非出かけてみてください。

☆冨田さんの本のご紹介 ☆
「フィリピンの小さな産院から」  著者 冨田江里子
                 出版社 石風社

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