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ティナラク織の伝統と革新”AGUSTIN SUDAW CREATIONS AND INVENTIONS” (ミンダナオ島 サウスコタバト州)

「Likhang HABI Market Fair2024」レポート

アバカコンテストに出品したAGUSTINさん

ミンダナオ島の南東部サウスコタバト州から出展した 「AGUSTIN SUDAW CREATIONS AND INVENTIONS」は、先住山岳民族ティボリの固有の文化を伝える伝統織物ティナラク織(T’nalak)や伝統的な美しいビーズのアクセサリーを製作販売しています。

ティナラク織(T’nalak)は、アバカ(糸芭蕉/マニラ麻)の繊維を結んで糸を作り、草木染をして腰機で織り上げた布です。仕上げには艶出しのために宝貝をつかって丁寧になめすという作業もあり、最低3か月という時間と手間のかかるものです。糸つむぎからはじまり、染色と織など、一人の人がすべての工程を手掛ける織物は世界的にも珍しいといわれています。100種類以上ある伝統模様は夢のお告げを織り込んでいるといわれます。

写真のAGUSTINさんは昨年HABIのアバカコンテスト「ELOIZA HIZON GOMEZ」のアバカ・イカット部門で入賞した染織の達人です。

第3回 ELOIZA HIZON GOMEZ  アバカコンテスト2024に出品したAGUSTINさん(45歳)

伝統の草木染に加え、新たな色を求めてオリジナルな手法を研究

デザインはもちろんアバカ糸の染色も彼のオリジナルです。

糸の染色はココナツ、キャッサバ、ジンジャーなど身近にある植物の葉や根などを使いますが、彼はココナツパウダーやコーヒー、トゥバ(ココナツで造った酒)なども混ぜて日々研究している!と熱く語ってくれました。

今回の作品は藍染した糸を使って織りあげたそうで、水色の織がとても爽やかで新鮮に感じました。今年も入賞を目指していたのですが残念ながら入賞ならず。しかし、彼の作品を気に入ったアメリカ人女性が購入してくれたのでとても喜んでいました。

森の恵みと先祖の知恵のつまった伝統織物を継承しつつ、新しい表現を求めて研究に余念がないAgstinさん。頼もしい次世代の担い手です。

来年出品する作品が楽しみです。

ティボリの美しい伝統織物やビーズアクセサリーはお土産品として人気があります。

 

山岳民族ティボリの人たちが暮らすレイクセブは標高1000メートルほど。涼しさを求めてたくさんの人が避暑に訪れます。

しかし、このエリアでは1970年代から外国企業(日本を含む)による森林伐採が続き、ティボリの人たちは土地を奪われ続けてきた歴史があり、厳しい生活を余儀なくされている現状があります。

 

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