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スヤム刺繍と人形パフォーマンス( ミンダナオ島 アグサン・マノボ族)

LikhangHABIMarketFair2024」振り返り🍀
-スヤム刺繍と「Papet Bagani Performance」 –

 

アグサン・マノボ族の伝統刺繍「スヤム Suyam」

スヤム(Suyam)は、フィリピン南部ミンダナオ島のアグサン川流域に主に居住する、アグサン・マノボ族(Agusan Manobo)に受け継がれてきた刺繍だそうです。
複雑で色鮮やか、幾何学模様が特徴です✨

「Yodisphere」の記事によると、
デザインは、精霊に導かれる織り手の想像力から生まれるとのこと。家や祖先の土地を想起させる正方形、噛みタバコに使われるキンマの葉に由来するハート、星に似たダイヤモンド、稲妻や天候を暗示するX字型や十字架のような宗教モチーフ、そして山、川、カエルや花といった自然環境からインスピレーションを受けたものと多岐にわたっているとのこと。

典型的な装飾色は象徴的な価値を持つ4つ、
清潔や純粋の白、戦いにおける強さの赤、
神秘や知識の黒、労働と隷属の黄。

それぞれの色は居住地に生える様々な植物から取られ、一例として白はアバカ(マニラ麻)、赤はナラの木の樹皮、黒はタリサイの木の樹液、黄はショウガなどだそうです。

 

アグサン・マノボ族の伝統を次世代に伝えるアーティストの

人形パフォーマンス

 

このスヤム刺繍アグサン・マノボ族の伝統次世代に伝える活動をされているのが
Carlito Camahalan Amallaさん(@carlitocamahalan)です。

ビジュアルアーティスト、パフォーマー、芸術家、教育者などの多彩な肩書きをお持ちのAmallaさんは、人形を操った楽しいパフォーマンスを披露してくれましたが、人形製作や操作には、かつて現地に赴き学んだ、香川県直島の女文楽(女性のみによって上演される人形浄瑠璃)インドネシアのワヤン・クリ(影絵芝居)が生かされているそうです。

人形を媒体に文化を伝えるというのは新鮮でしたが、世界各国でも「Papet Bagani Performance」を披露されているとのこと。いつか日本でも公演があるといいなと思いました☺️

舞台を降りた後も、人形のMugnaを携えて多くの方と交流されていましたが、私たちも間近でスヤム刺繍やビーズ飾りのついた美しい伝統衣装を見ることができ眼福でした🥰

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