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10.182025
モロッコの伝統工芸② フェズ刺繍工房へ

何世紀にもわたり母から娘へと受け継がれてきたフェズ刺繍
フェズ刺繍とは、モロッコ北東部の古都フェズ(Fes)で継承されてきた伝統工芸です。女性たちの家庭内の仕事として受け継がれ、嫁入り道具や家庭内の装飾としても大切な役割をはたしてきたそうです。
イスラム文化に由来する幾何学模様や植物モチーフが特徴です。アラベスク(アラビア風)模様。結婚式の衣装などにもフェズ刺繍が大切に使われるそうです。
レストランのテーブルクロスにもフェズ刺繍がほどこされていました。

白い布に刺繍されます。フェズブルーといわれる青が美しい。
表と裏がまったく同じになるリバーシブル刺繍
見学した工房(MAISON DES BRODEUSES FAS -FES)では、女性たちがソファーで熱心に刺繍に取り組んでいました。緻密に設計された図案はすべて彼女たちの頭の中にあるとのこと。まさにひとりひとりがアーティストです。


驚かされるのは、緻密な刺繍の裏側もまったく同じ模様であること。一筆書きのように糸を刺してステッチをつないでいく、同じ糸の道は通らない?!、それなりの設計図が必要で高度な技術が必要なのだそうです。彼女たちの運針は、素早く、目で追うこともできませんでした。
手間と時間がかかるため、作品は、ランチョンマットでもとても高価。ほれぼれする美しく緻密なデザインです。見事な仕上げに感動し、購入しました。他の工房でも作品を見かけましたがおおざっぱな模様だったりで、工房の職人によって技術の差が大きいと感じました。


テーブルクロスにあしらわれた可愛らしいフェズ刺繍とアラベスク風のテーブルコーディネート。
白いテーブルクロスはすぐ汚れてしまうのでは、と思いましたが、この工房では、DMCの刺繍糸を使っているのが自慢で、何度でも洗濯、ブリーチしても色あせないのだと胸を張ってPRしていました。
(2025年10月15日訪問)






















