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12.92024
伝統織物と刺繍をモダンなフットウェアに “Aishe Fasion “(ルソン島ラグナ州)
「Likhang HABI Market Fair 2024」 レポート
伝統を現代に活かすハンドメイド Aishe Fasion (ラグナ州リリウ)
色鮮やかなサンダルやミュールが並ぶAishe Fasion の店頭。
Aisheはフィリピンのフットウエアーブランドで、靴製造業界で有名なラグナ州リリウでつくられています。
フィリピンの情報誌プライマーでは「リリウのメインストリートには左も右もサンダルショップが軒を連ねているサンダルの町です」と紹介されていましたが、機会あればいつか訪ねてみたいです。
可愛らしいサンパギータの小花刺繍
サンパギータ(マツリカ)の花の刺繍が気になり、どこで刺繍をしているの?と尋ねたところ、店頭にいた女性がラグナ州のルンバンで刺繍をしていると教えてくれました。ルンバンといえば刺繍の町として有名で、20年以上前にカランバの刺繍工房を訪問したことがあります(2002年3月21日)。刺繍用の大きな丸枠に収まったピニャ布に手早く手刺繍を施す職人のすばらしい繊細な技には感動しました。
このミュールの刺繍はミシン刺繍ですが、フーシやピニャのハンカチによく見るデザインで、靴に使われているとは驚きです。
伝統織物のハギレをパッチワーク
Aisheはアバカ、ラフィア、キャンバス、ティコッグ等フィリピンの素材を使用しています。
所狭しと並ぶ中でハギレをパッチワークしたミュール(中央)が目に留まりました。よく見ると伝統織布のハギレを彩りよく使っています。インスタではRETASO(ハギレの意味)ミュールと紹介しています。
ハギレをうまく利用することで無駄を最小限にすることができるので、ゼロウエイストを実現するためにオシャレなRETASOミュールが生まれたらしい。ハギレの色遣いがとてもモダンで美しい。
工房では聾者を雇用しています。インスタグラムで一生懸命働いている女性職人が紹介されていました。
耳が聞こえなくても仕事に影響することはありません。生き生きと働いている彼女の姿に元気をもらいました。