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3.272018
REPORT 親子で楽しくフェアトレードを学ぼう!3/21@柏の葉キャンパス
生活クラブ生協&アーシアン&パクパク・ナティンのコラボで「親子で楽しくフェアトレードを学ぼう!」を柏の葉キャンパスで開催しました。冷たい雨が降る日でしたが、30名の親子がにぎやかに参加してくれました。
最初に紙芝居「ムクリのにじいろTシャツ」を上演。主人公のムクリのステキなTシャツができるまでの工程や工場で働く生産者の様子を見ながら、楽しくフエアトレード(FT)のしくみについて学びました。
主人公のムクリはにじいろTシャツを作りたいと思いました。そこで2つの工場を見学に行きます。たった3日で、信じられないほど安く作れる「まっくろこうじょう」と、「まっしろこうじょう」では薬を使わないすばらしい綿を使って、手作りで作るTシャツは3週間もかかり、その上約2倍の値段がかかります。さて、ムクリはどちらの工場を選んだかな? |
フィリピンのNGO「KILUS」財団の活動について紹介。
「KILUS」のお母さんたちが「自分たちの町をゴミのないきれいな町にしよう!」とクリーン活動を開始。回収したジュースパックからステキなエコバッグ、古雑誌のカラーグラビア紙(コート紙)からは色鮮やかなペーパービーズができ上がりました。ゴミからステキなリサイクル商品が出来上がるまでと生産者が丁寧に一つ一つ作り上げる様子を説明し出来上がった素晴らしいエコ商品を紹介しました。彼らのパワーと団結力、そして素晴らしいアイデアが「仕事」となって、町も彼らの生活も向上したハッピーストーリーは参加者の心にも響いたようです。
ジュースパック再利用したアップサイクルのバッグ
ペーパービーズとココナツビーズはココナツのヤシ殻の廃材を利用したビーズでエコブレスレットを作りました。WSに使う材料を題材に、私達の生活を見直してみました。
日本の私たちが日頃当たり前に使っている紙の現状について説明。紙の原料となる木材チップの8割は外国からの輸入され、よその国の木材が大量に切り倒されていること、リサイクルできるはずの紙が回収されずに燃やされている現実。このままでは世界の森が消えてしまう深刻な森林破壊をくい止めるために、今私たちができることは?再生紙のトイレットペーパーや環境に配慮した印刷用紙(*FSCマーク)などを選んだり、裏紙をメモ用紙に、使いかけのノートを最後まで使う等。自分でもできることを見つけて、行動しよう!と提案しました。話を聞いた後に行動してくれている人がひとりでもいたら嬉しいです!
*FSC(Forest Stewardship Council・森林管理協議会)
木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関で
森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられている。
さて、南の島のシンボルツリー、ヤシの木はたくさんのココナツが実ります。ココナツはお料理やケーキ、石鹸、亀の子タワシ、ロープ等私たちの生活にもすっかり馴染んでいます。ヤシ殻を高温加熱をしたヤシ殻活性炭は年間8千万トンも輸入され、全国の浄水場や空気清浄機等などに使われています。思いもかけないものが自分の生活に欠かせない重要なものだと知り、皆さんびっくりしていました。このように私たちの生活は、さまざまな国々から色々なものを輸入したり輸出したりしながら、互いに支え合って成り立っています。自分たちの食料、衣類、生活用品が一体どこで、どのようにつくられ、日本にやってくるのか関心をもってほしいと思います。
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ペーパービーズワークショップ開始。
紙をくるくる巻くのは、意外と手間がかかることを実感してもらいました。
ペーパービーズとココナツビーズでブレスレットを作るワークショップ(WS)。
みんな、黙々と製作に集中していました。
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ハイ、出来上がり!カラフルなステキなブレスレットが完成です。
WSの後には生活クラブ生協さんからおいしいおやつが出てひと休み。約1時間半にも及ぶ長いイベントでしたが、子供たちは楽しそうに参加してくれました。FTについて言葉だけで説明するのはとても難しいのですが、紙芝居、FTの活動、クイズ、ペーパービーズWSを通して、FTのしくみについて楽しく学びました。
参加したお母さんに感想をお聞きしたところ、「日頃から安心安全な食品を購入するようにしていますが、今や私たちの生活は世界とつながっているので、自分たちのことだけを考えている場合じゃない!未来の子供たちのために世界に目を向けていかなければと思いました。」なんて、嬉しいお言葉。私たちも元気をもらった楽しいイベントになりました。